Meet THE ALFEE

2度めの出会い 〜01年冬から02年秋〜

 その後はアルフィーとの出会いもこれといってなく……、01年に無事就職活動も終えて人並みにお仕事に就きました。
 今思えば、TVやCMでもアルフィーの曲を自然と聴いていたはずなのですが、そのころは彼らの歌だということさえ気づきもしなかったんです。
 そんなこんなで高校時代から大人になるまでの数年間アルフィーとはたいしてご縁のない生活を送っておりました。
 よもや就職先で、自分が今のようなアル中になってしまうなんて夢にも思わずにv

 アルフィーとの2度目の出会いは、ようやく見つけた就職先ででした。
 仕事を教わることになった先輩が、既に年季の入ったアル中だったんです(汗)

 とはいえ、私もいきなりアルフィーにハマったわけではありません。
 席が隣だったのでアルフィーの話も聞いていましたし、昼食も一緒に食べていたのでそのときにも話は聞き、たまにグッズのお菓子をお裾分けしてもらったりもして。でも、決して餌付けされたわけではありませんv

 話を聞いて「アルフィーって面白い人たちなんだなぁ」とは思いはしましたが、写真を見せてもらってもそこに映っているのはオッチャン(爆)たちですし……。一度、そこまでハマっているのならCDでも見てみるかと思ってお店へ行ったものの、ジャケットを見て「ぎゃっ」と慌てて戻してしまったし
(そのときは右の方が、既に解散した某バンドと似たものを感じたんです。なんでそう思ったんだろ……ーー;)

 そもそもあの頃の私には、コンサートに行く人たちの気持ち自体が理解できませんでした。
 確かに生でご当人を見ることができるのは良いけれど、たった1度の2時間や3時間のために、6000円もそれ以上ものお金を出してわざわざ参加する。どうせ歌を聴きに行くのだしCDで歌っているのと曲は同じなんだから、アルバム1枚買って聴いたほうがよっぽどいい。大金をはたいてまで参加することになんの意義があるんだろう。
 これまでコンサートというものに参加したこともなかった私には、参加する側の人たちの気持ちはまった理解できなかったんです。
 ライブの味を知ってしまった今では、相当もったいないことをしていたなぁと思いますが……。

 この先輩は、翌年の夏に会社を退職しました。
 もちろんこの時点でも私はアルフィーにはまったくハマっていません。
 退職後、会社へ遊びに来た(?)先輩がとあるCDをくれました。
 この偶然渡された1枚が、アル中への片道切符でした(笑)
 というのも、本当はこのCD、私に渡すためのものではなかったんです。

 あとでご当人に聞いた話によると、同じ職場で働いていたかつてのアル中さんへあげるために持ってきたものらしいんです。が、彼女が会社を訪ねてきたとき、たまたま渡す相手がお休みしていたんです。それで急きょ、私の手元に。
 先輩にしても、別に私をアルフィーへハマらせる為に渡したわけではないようです(本人確認済み 笑)
 私にしても、くれるって言うなら聴いてみようかな程度で受け取ったCDで。
 このCDが、当時ショムニの主題歌になっていた「太陽は沈まない」
 家に帰って聴いてみたところ、3人のコーラスがとても心地よく、「ああ、良い歌だな」と感じました。それで、今度は無遠慮にも「他のアルバムも貸してください」と頼んだところ、お借りできたのが「Nouvelle Vague」。
 この曲のラストに収録されている「明日の鐘」で、私はアッサリ落ちました……。

 切ない歌詞と曲調、そして高見沢さんの優しい歌声が心の奥まで浸みてきて。3人のコーラスがさらに曲全体を引き立てていて。
 彼らの歌をもっと聴いてみたい。
 そう思ったんです。

 その後は中古CDショップでアルフィーのアルバムを買いあさりました。
 お小遣いがあまりなかったし、中古だと新譜1枚分のお金で2枚は買えます。とにかく曲を聴きあさっていたので、数多くのアルバムを探しては買いました。

 そしてこの年の冬、人生で初めての【コンサート】というものに参加することになります。